Summary
This post is a story I’ve experienced when I ate out with my family last evening. We ate una-juu, marinated eel over a box of rice which was expensive (about 4780yen) but satisfied us.
In my view, the high price tag of una-juu may not derive from only their scarcity, but the brand, chemistry in the restaurant, and so on. Throughout this una-juu experience, I learned that we don’t pay for products themselves but any benefit around the product.
こんにちは、ネオです。
昨日は、祖母と母と共に夜ご飯を食べに行った。
メニューはうな重。ずっと、祖母が食べたかった逸品だそうで、味はもちろん美味しかった。
表面はカリカリ、中身はフワフワ、極めつけのたれ、全てが上手くいっている気がして、店員さんに勧められていた地元老舗の山椒を掛ける事も忘れる程だった…
やはり、全体的なパフォーマンスは、構成要素の整合性があって初めて向上するのだなと実感。
例えば、無印良品が、サステナビリティを意識して”コオロギせんべい”を数年前に、投入した。これは、無印良品に蓄積されたブランドイメージがあってこその社会的価値の新提案が顧客に受け入れられるのであり、仮に、カルビーが同じようなコオロギせんべいを投入した場合、消費者である我々は、違和感を覚えるに違いない。
うな重に当てはめてみよう。
確かに、うな重それ自体の味はとても満足のいくものであったが、この満足感は本当に調理高低や素材だけだろうか?店舗の内装はすべて個室で、店員さんもかなり静かで丁寧な対応。
まさに”THE・和” という感じで上品だった。変わり者家族なもので、個室内で良くわからない撮影会が始まったが…
積極的に宣伝しているというよりも、こじんまりとしていて、祖母の口コミからこのお店を知ったので、知る人ぞ知る穴場スポットという感じがしてこれも、僕の期待値を上げていたのかもしれない。極めつけはお値段である。うな重セット(もうちょっとかっこいいネーミングだった)は4780円。わお。
こんなに高いものだからおいしいに決まっていると知覚してしまったことも、とても満足した食事になった要因なのかもしれない。
帰りのタクシーでの運転手さんと祖母の会話の中で、
「昔はウナギも安かったのにねー。今は獲れる量が少なくなったからかな。」
「最近は、養殖モノがほとんどらしいしな、しかも。」
少なくとも、ウナギの取引は、二ホンウナギの稚魚である、シラスウナギの捕獲量が減少し、養殖する事にもコストが高いそうだ。且つ、養殖の技術にいまだ課題があり、コストが高くなるためだそうだ。
日本人の食文化の変化を利用して、それを売り手、買い手双方に満足をもたらしそうな、ストーリーとして、以下の記事は面白かった。読みやすい対談形式なので、ぜひ読んでほしい。
並・上・特上は何が違う? 老舗が教える「うなぎのお値段」最新事情 | 三越伊勢丹の食メディア | FOODIE(フーディー) (mi-journey.jp)
さて、サンマも最近、値段が高騰しているらしい。原因は漁獲量が低迷しているためであり、養殖ではないものの、捕まえられる量が限られているという点では、ウナギとサンマは同じような理由で値段が高くなっているという事だ。
この先、サンマもウナギ価格になってしまうのかと問われれば、「Noかなぁ」と、答えると思う。というのも、秋の旬の魚として、サンマは、定番ではあるが、ウナギのようなゲン担ぎ要素が少ないし、「土用の丑の日」のような伝統も、一般に認知されている訳でもないから、サンマの取引額の高騰に加えて更に他の要素が加算されにくいだろうと考えている。
ウナギに対する日本人のブランドイメージが、現在の高付加価値化に滑車をかけているのではないかと思う。
とりもなおさず、店舗での顧客体験としては、割に合っているかもしれない、うな重屋さんのうな重であった。
美味しかったです。ご馳走様です。ありがとう。