視点のオリジナル性は、才能か?それとも、努力で身につくものか?

Opinion

Summary
In this blog post, I will discuss why some people can think outside of the box from my experience in a master’s degree entrance exam. I was asked to discuss marketing theory and logistic theory with each 2~3 A4 papers within 3 hours at that time. To score higher than other candidates, I had to show my originality in my discussion.
So, I think originality consists of our knowledge and mastery of the topic, which means, in my perspective, the more time you invest time on studying your specialty, the more original your thinking will become.

こんにちは、ネオです。

皆さんの周りにも、凄く独特な考えを出せる人っているのではないでしょうか??
僕は自分の事を、独特な考えをまだ出せない人の中にいると感じています。

英語でoriginalityは
” the quality of being special and interesting and not the same as anything or anyone else”

という意味になり、つまり、他とは違う性質を指します。
この事から、今回は、「創意工夫に富んだ人」や「オリジナリティのある人」は、才能である

とは限らないのではないか??という僕の見解を、実体験をもとに、紹介していきたいと思います。

オリジナル性は、自分の積み上げてきたものの象徴である。

初めにお伝えした通り、オリジナル性というものは、大雑把に、他とは違う性質を指します。それでは、「違い」とは何でしょうか? 僕は、2種類あると思っています。

1つ目は、趣味や嗜好のベクトルの違いによって生まれる、「違い」
    →水平的差異と呼びます。
2つ目は、同じベクトルだが、費やすエネルギーの度合いによって生まれる「違い」です。
    →垂直的差異と呼びます

前者による違いを出すことは、言い換えると、みんなアイスといえば、バニラやチョコチップを選ぶのに対し、自分はすき焼き味のアイスが一番好きとか。。。(あるかわからない)です。

後者による違いを出すことは、言い換えると、同じバニラアイスを選ぶにしても、いろんなお店のバニラアイスを食べて、事細かに、バニラアイスの良さを語るというものです。

水平的差異は、注目がされにくく、反感を買いやすい、まさに「出る杭は打たれる」状態にあると思います。なぜなら、その事柄について興味を示す人は、ほとんどいないことが想定されるからです。

一方で、垂直的差異は、周囲の人から一定の興味は持たれている状態から、自分が秀でる事によって、他者との「違い」を示すことになるので、共感を得やすく影響力を持ちやすいわけです。

さらに、垂直的差異は、秀でるために多くの時間や熱量を投資する必要があるため、一度確立してしまえば、他の人から真似されたとしても、自分のポジションが侵されにくいという利点もあります。

以上の事から、オリジナル性とは、垂直的差異として、あなた自身が今までの人生で何かに人よりもつぎ込んできたことがある事柄について発揮されると考えられます。

外部大学院入試の話。

前の記事でも報告させて頂きましたが、福祉系統の学部で勉強している僕が、約半年の準備期間を経て、無事に大学院入試を合格し、経営学の大学院へ進学する権利を頂きました。

その時の試験も、上記のような垂直的差異を基にしたオリジナル性を求められていたように考察できるので、そのことについて、紹介させて頂きます。

僕が受けた大学院入試では、経営学・マーケティング学・経済学・数学などに関わる複数の問題群から、2つの大問を選んで、3時間以内に解答する事が求められました。

解答用紙は、A4位の筆記スペースのある用紙が6枚ホチキス止めされていて、手を上げれば、解答用紙の追加が可能でした。

僕が、過去問演習を通じて解答しようと予定していた大問は、マーケティング学と経済学でしたが、当日の問題を見て、経済学よりも流通論に関する問題の方が良い解答ができると確信し、

その場で、解答科目を変更し、結果的に合格することが出来ました。

マーケティング学も流通論も、1~2行程度の、抽象的な設問に対して、自分の考えを論じる対応の問題でした。つまり、採点官の教員の方々に面白い!と思わせたもの勝ちというわけです。

僕は、3月末に研究室訪問していたおかげもあり、大学院入試の準備期間に、かなりの量の文献を読んでいて、毎週、博士課程の方と議論する場を設けて頂いていました。

本番で僕が書いた回答はどれも、教科書に載っていた知識で完成できるもので、誰も想像できないようなアイデアを出したわけではありませんでした。

しかし、教科書に載っている知識をただ羅列するだけでなく、その知識を、世の中のトレンドを具体例に出しながら、論理的に繋げられるようになっていた事が勝因だったと思います。

沢山の受験生が、試験を受けていたので、論述の採点はどれだけ、他の受験生より、知識を詰め込めているかではなく、それを自分の頭で、論理的に構成できるかにあると思います。

この思考法を身に着けていたおかげで、面接の際も、教授の面接官からのご質問に対して、具体例を即座に提示しながら、説明でき、好印象(だった気がした)を与えることが出来ました。

解答自体は教科書通りの知識を使用していても、準備を徹底的に行う事で、解答が他の受験生よりも、1つ上の視点から論述できていて、相対的にオリジナル性を示すことが重要です。

視点のオリジナル性は、先発優位性を持つ。

この垂直的差異によるオリジナル性は、みんなから共感を得やすいからこそ、どれだけ早いタイミングで、その分野に対してコミットし始めるかが、

その分野で、自分の地位を確立できるかが決まると考えています。
元マラソン選手の大迫傑選手と、ネスレの「キットカット」挙げて説明します。

大迫傑選手のオリジナル性

大迫傑選手は、日本の陸上長距離界に新しい成功できる道筋を開拓しました。実業団に所属しないプロ選手としてのキャリア、海外を拠点にして結果を出したことからもそれが言えます。

日本はマラソンの人気が高く、コロナの影響で大会数は減ってしまっていますが、注目度の高いスポーツです。

その中で、自分に合う環境を求めて、自分オリジナルのアプローチをとった大迫選手は、3000mや5000m、フルマラソンで日本記録を樹立しました。

現役を引退されてしましましたが、東京オリンピックが正式に決まった、2013年9月から、この東京オリンピックをゴールにすると決めて競技に注力してきていたそうです。

大迫選手よりタイムがいい選手は実際には存在しますが、大迫選手ほど注目されている選手は居なかったのではないでしょうか。

それは、誰も想像できなかった方法で求める結果にたどり着くことが出来る、と大迫選手自身がイメージできた方法で、しっかり注力し続けられたからだと考えます。

僕自身、偉そうに語れるほど情報を持っているわけではないですし、面識ももちろんない、巷の陸上ファンの一人にすぎませんが、なんとなくこのような推察が出来ると感じました。

キットカットのオリジナル性

ネスレは、ネスカフェやキットカットで有名な食品メーカーですが、キットカットのグローバル展開において、日本での展開方法が面白かったので、紹介させて頂きます。

キットカットの核となるコンセプトは ”Have a break, Have a Kitkat” なのですが、この”Have a break” という表現は、直感的に、「ホッとする」、「ストレスからの解放」とイメージできます。

そして、キットカットの発音が、「キット勝つ」に近い事から、日本の文脈で、受験生に向けた願掛け的なポジショニングを狙い受験者応援キャンペーンなどを行いました。

国や地域の多様性がある中で、どの部分をグローバルに統一するか、はたまたどの部分を、その地域に合わせるかという配分が上手くできたネスレのキットカット事業は結果的に大成功を収めました。

チョコレート菓子部門では、多くの競合製品がいる中で、キットカットの消費されるシーンで、製品差別化という選択をとる事で、オリジナル性を発揮したといえるでしょう。

そして、一度、「受験のお守り=キットカット」という意識が定着すると、他のメーカーの参入があったとしても、なかなかその地位を奪還する事は難しくなるのです。

あなたは、受験生にあげるお菓子と聞かれるとどんなお菓子を想像するでしょうか?
きっと、「キットカット」ではないでしょうか?

Source: 1からのグローバル・ マーケティング | 碩学舎 (sekigakusha.com)

最後に

いかがだったでしょうか?

あなたの身の回りの、あの人の想像力はすごい、到底自分には無理だと思うのは、”今の時点では”そうなのかもしれません。陰での積み上げが、今のその方のオリジナル性を形成していると考えます。

だからこそ、そこで諦めずに、あなたなりの積み上げを続ける事こそが、人生全体で見たときに、どこかの tipping point であなたオリジナルの魅力を発揮するカギなのかもしれません。

方向性が分からないからこそ、人生の選択や行動には不安が付きまといますが、その都度軌道修正しながら、自分オリジナルの経験を積み重ねていきたいですね!

それでは、また!!

 

 

Profile
The Author

関西出身の関東の国立大学生(4年)。
2022年より、関西に戻って、大学院へ進学予定。

奮起して得た経験や、日頃で感じた考えを書き綴っていきます。

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